相談と交渉

①、交通事故の示談はよく相談してから

交通事故の示談は当事者同士、保険会社、弁護士などが行います。
示談金はお互いが話し合いをして納得すれば、民法の和解契約に当たります。
つまり、金額は自由に決める事が出来るのです。
ここはしっかり覚えておいてください。
示談書に印鑑を押すと、後でどうやっても受け取るお金は変わりません。
もしくは支払うお金が多すぎても、同じように金額を変える事はできないのです。
このような大事な事が決まる書類に、相談せず一人で印鑑を押すのはあまりにも危険です。
これは被害者側、加害者側どちらにも言える事です。
交通事故とその被害を、しっかり判断した上で、両者が納得する為には専門家が必要です。
交通事故で弁護士を立てるのは、ある意味出費と言えるかもしれません。
しかし、交通事故には後遺症があります。
後遺症は交通事故から数ヶ月経った後、症状が出てくるケースも十分にあり得ます。
先に書いたように、後遺症などを考慮せず書面に印鑑を押すと、後遺症で後悔する可能性が出てくるのです。
可能な限り間に専門家を立てて、後悔のないような形で解決するべきでしょう。

②、交通事故の交渉は加害者でも落ち着いて

交通事故は誰もが起こすかもしれないものです。そして被害者かいる交通事故を起こしてしまうと誰もが通る道があります。示談です。
示談とは加害者と被害者が話し合いをして損害賠償金額やそれをどのようにして支払うかなどを決め、示談書を交わします。要は今回の事故はこのお金で解決しましょうという話し合いをするわけです。しかし話し合いと言っても実際には交渉に近い形になります。お互いにできるだけ損をしないようにするのですから当然と言えば当然かもしれません。
交通事故だからといって甘んじて交渉に望むのはよい結果は望むことができません。通常、保険に加入していれば保険屋さんが代わりに交渉をしてくれます。ほとんどはこれで済みますのであまり色々と考える必要はありませんが、ときには弁護士などの専門家を雇うようなケースもありますので楽観はできないでしょう。もし被害者が弁護士を雇ってきた場合、自分が加害者である以上逃げることはできません。ですが交通事故の示談には裁判所が介入することはありませんので、自分も弁護士を雇うのか保険屋さんに任せるのか落ち着いてどうするべきか考えましょう。